薬物療法の流れ

心療内科で薬物療法を開始する

現代のようなストレス社会では、精神的な原因で身体症状が現れる場合が多く、心療内科での治療が行われます。治療には大別して薬物療法と、カウンセリングなどの精神療法があり、同時に進行する場合もよくあります。内臓に異常がないのに、頭痛・動悸・吐き気・下痢・不眠などの身体的な症状がある場合が、心療内科の適応です。まず、基本的な診察や丁寧な問診によって、症状の原因が内蔵の異常によるものかどうかを見極め、そのうえで心療内科での治療が必要と判断されると、治療が開始されます。 心療内科での薬物療法には、主に2つの役割があります。ひとつは身体的な症状を軽くすること、もうひとつは、病気の根本原因にアプローチすることです。それぞれの薬効を持つ薬を同時に服用して肝臓や腎臓に負担がかかるようであれば、薬物の優先順位がつけられます。また他の疾病で薬物療法を行っている場合は、相乗効果を考慮する必要があります。

心療内科における薬物療法の経過

薬物療法によって頭痛や胃腸障害などの不調が和らぐと、患者は仕事や家事など社会活動がスムーズに行えるようになります。その結果ストレスが減り、安心感が生まれます。医療スタッフとの信頼関係もよくなり、カウンセリングもうまくいきます。薬物療法は、治療の初期段階で重要な役割を果たすのです。

また薬物療法は、疾病の根本治療という点でも効果を発揮します。一般に、心身症は心理的な原因によるもので、精神的なケアが中心と考えられる傾向があります。しかし神経伝達物質やホルモン・ミネラルなどが不足することによって、疾病を引き起こすケースもあるのです。むしろメンタルの病気の多くは、「心」ではなく「脳」の病気であると言えます。薬物療法が重要である所以です。

症状が緩和してくると、徐々に薬の量を減らしたり服用の間隔を空けていきます。この時に自己判断で治療をやめてしまうと、再び病状が悪化する場合があるので、注意が必要です。