薬物療法のメリット

薬物療法は最も基本の治療法

こころの病気にかかっている場合、治療法としては主に精神療法や生活指導、そして薬物療法の3つが挙げられます。中でも薬物療法は、人によって劇的に症状が改善するため、取り入れられることが多いものです。こころの病気は、脳が原因であると言われています。明確な定義は存在しないものの、ストレスやその他の原因により脳の働きが変化し、感情や行動に偏りが見られる状態を指します。

そのため、処方される薬は症状によって異なるものの、いずれも脳内神経伝達物質に働きかけるものです。神経伝達物質の量をコントロールすることで、症状を改善させます。こころの病気では、眠れない、強い不安を感じる、緊張が続くといった症状に悩まされる人も少なくなく、こうした症状により心だけでなく体も消耗してしまいます。このような状態では、治療に対するモチベーションも保てません。薬物療法は、症状を緩和させ、治療を継続させるというメリットがあるのです。

治療方針が立てやすい

こころの病気の治療は長期にわたることも多いため、治療の環境を整えることは非常に重要です。しかし、目に見える症状であれば治療方針も立てやすく環境も整えやすいですが、こころの病は目に見えません。そのため、どのように治療していくか方針が立てにくいという特長があります。そこで治療方針のカギとなるのが、薬物治療です。

薬を用いることで、患者の今悩まされている症状を取り除き、その先の心の治療を行うことが可能になります。これは患者にも治療者にも、双方にメリットがあるものでしょう。こころの病気の治療では、薬物治療以外にも精神療法や生活指導が行われますが、薬物治療を行うことで精神療法や生活指導へもスムーズにアプローチすることができます。病そのものを治すだけでなく、その後の社会復帰など、生活に繋げる支援が可能になるのも、薬物治療のメリットでしょう。薬の正しい服用が正しい治療に繋がります。